子どもたちの生活

13のお家が軒を連ねる子どもの村

自然の声に耳を澄ませ、
育む暮らしの中で
子どもも大人も
自分らしく活躍しています。
乳歯を持つ子どもたちの瞳に映る
景色はきっと、
私たち大人が見ている景色よりも
ずっと広大で
ずっと鮮やかなのでしょう。
子ども時代の
『今しかできない』経験は
人生をより豊かにし、
たくましく歩む活力となります。

遊ぶ

遊び込みは生きる力
足裏で地面を感じ、
お日様の下で代謝を高め、
頭脳をしっかり働かせます。
一日の始まりは、100回なわとびから。
毎日のルーティーンを
大事にすることで、
一日のリズムの安定につなげます。
その後は目標・目的を持って
好きなあそびに取り組みます。
からだでしっかり感じ、しっかり考え、
しっかり想い、
自分の意志で行動すること。
楽しむこと。挑戦すること。
子どもたちはいつも
まっすぐで一生懸命です。
栄山臨む園庭は、
いのちが多様に関わりあって
たくさんの思いやりが
生まれるところです。

食べる

働かざる者食うべからず
始まりは土づくりからです
園内で出る落ち葉や生ゴミで
堆肥を作ります。
持ち出さず、持ち込まず。
畑は地球の循環を教えてくれる
大切な場所。
今日ももんぺ姿の子どもたちが
軍手をはめて張り切って働きます。
世の役に立つという喜びは
自己肯定感を高めます。
耕して、種をまき、毎日のお世話。
ともに収穫を喜ぶ。
自然のリズムに沿って生きる明るい農村
食は人を良くします。
無農薬・無化学肥料の
米、野菜、無添加の調味料で
心も体も豊かに、健やかに、
育みます。
乳幼児期は味覚を形成する
大切な時期です。

住まう

山口県産の杉の木を
8,000本使用した園舎。
杉の効能や特性を
最大限に引き出すため、
45℃で低温乾燥し、
生きている状態で使用しました。
13の保育家は4つの棟に分かれており
それぞれの棟が土間を通じて
つながっています。

樹齢100年を超える木材は
柱や梁となりました。
日本の伝統的な工法、
大工仕事の美しさを
身近に見て
感じることができます。
「木のお家」は
子どもの居場所として最適です。
情緒が安定し、集中力、
免疫機能をも高め、
木の殺菌作用によって
風邪や感染症の蔓延が
抑制されるというデータがあります。
人間が身体に取り込むもののうち
8割は空気です。
安心安全な木の香り空間で、
優しく賢い子どもが
いきいきと活躍しています。

2021年  グッドデザイン賞100
 グッドフォーカス賞
2022年  ウッドデザイン賞 奨励賞

分け入っても分け入っても青い山
子どもの声がこだまする
そんな日々がいつの時代になっても
続いていきますように。
小郡幼稚園は、
次世代に美しい地球をつなぐべく、
エコな暮らしを楽しんでいます。